2017年 11月 24日
儀兵衛死す |
NHK連続テレビ小説「わろてんか」の23日の放送の中で、藤岡家手代の風太が大阪にやってきて、てんに重大事を打ち明ける場面がありました。
私は、観ていてピンとくるものがあり、風太の話を聞くまでもなく、何のことか察しがつきました。
案の定、風太の話は、てんの父親儀兵衛の死の知らせでしたが、言い出しにくそうにしている風太の態度に業を煮やしたてんがその場を立ち去ろうとしたとき、ようやく沈痛な面持ちで真実を話しかける風太に対して、てんは「なぜ知らせてくれなかったのか」と詰るのですが、風太はそれが亡くなった儀兵衛の言い付けだったことを打ち明け、てんが京都に戻ることを許しません。
このシーンはとても涙なくして観ていられないのですが、観ていて思いました。てんにとって風太の知らせは突然の父の訃報だったのですが、風太が話し出す前に、てんにはその予感があったのではないかと・・・。
※「お前は帰ったらあかん」(NHKテレビ)
後で、義母(?)の北村啄子はこのことを、儀兵衛の遺志を理解し大事にしてゆくことで、てんが今後の人生を笑顔で毎日過ごすことを何よりも儀兵衛は望んでいたはずと解説し、「親のたった一つの願いは子供の幸せや」と話します。
※「親のたった一つの願いは子供の幸せや」
※訃報を聞いて一人茫然と往時を回想するてん
何事にもひじょうに厳格であった儀兵衛は、てんの縁談話のもつれから心ならずもてんを勘当するのですが、誰よりもてんを心配し思い遣っていたのは儀兵衛自身だったことは、今までの放送の全篇を通じてありありとわかります。
てんの回想シーンの中で儀兵衛が言う言葉は味わい深いですね。
※「どんな寒空の下でも花は咲くんや」(回想シーン)
※「てん、お前はわろてるか?」
by ikemoto04lp
| 2017-11-24 07:06
| 映画・テレビ
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Comments(2)
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ikuohasegawa at 2017-11-24 15:48
今気が付きましたけれど、連続テレビ小説の父親は毎回早めに死にますね。
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ikemoto04lp at 2017-11-24 22:45
そうでしたかね、気が付きませんでした。